中小企業診断士

中小企業診断士とは中小企業の経営に対しての診断や助言を行う専門家の事です。
この中小企業診断士になるには経済産業大臣により認定を受けて登録しなければいけません。

会社というのは経営が上手くいっている所ばかりではありません、資金繰りが上手くいかず困っているところもたくさんあります。
ですが、中小企業のような小さな会社だと、コストを削減や長期的な成長戦略についての知識を持った人材が社内にいない場合があります。
そこで、専門的な知識を持った中小企業診断士に相談する事により、よいアドバイスを受ける事ができます。

もし、間違ったアドバイスをしてしまったら、その中小企業の関係者に多大な迷惑をかける事になってしまいます。
ですから、この中小企業診断士になるには、会社の経営に関するしっかりとした知識を持っていなければなりません。

会社の経営についてアドバイスする人のことを「経営コンサルティング」と呼びます。
この中小企業診断士の仕事もこの経営コンサルティングになるわけですが、経営コンサルティングという仕事自体は中小企業診断士の資格を取得しなくても業務を行うことが出来ます。
ですが、中小企業診断士の資格を取得していると、経営に関するしっかりとした知識を持っているという証明になるので、経営コンサルティングの仕事をする上においてとても有利と言えるでしょう。

この中小企業診断士の国家資格の試験を受けるための受験資格は、特にこれといった制限はなく学歴や年齢に関係なく誰でも受験する事ができます。
1次試験は、経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策といった科目が出題され、2次試験では中小企業の診断及び助言に関する実務の事例についての試験を行います。
試験の難易度はとても高く合格率は5パーセント程と、とても狭き門となっています。

無事に試験に合格して、実務講習を終えて、経済産業大臣に認定・登録されれば、中小企業診断士として活躍する事ができます。

企業にアドバイスを与える経営コンサルティングの仕事に興味があるという人は、この中小企業診断士の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。